本「模倣犯」
ネタばれせずに書く能力は私にないなあ。
上721ページ下698ページこんな分厚い本を一気に読んだのって始めてかもしれんなあ。2001年初版の割には2001年ってそんな昔かとか思いながら読んでたら、1995年から99年まで週間ポストに連載されたものだった。そのころの時代の空気がはいりこんでる。犯罪被害者の気持ちの面、加害者の家族の面から書かれている。いまでは被害者家族が裁判所の柵の向こうにいけるような法律もできようかというような時代になっていて、ある意味この小説が書かれた時代の空気とともにこの小説を読んでいないから、タイムマシンで進んだような戻ったようなへんな感じがした。
警察内部からの面、マスコミからの面、それぞれ詳しい。文章は平易なんだけど、下の後半はだんだん難しいというかくたびれた。登場人物多すぎ。しかしそれをうまくつなぎ合わせるのは小説家ってすごいなあと思った。連載ものだから盛り上がりが随所にあって読みすすめたのかも。
このあいだのCL決勝でピッチへの乱入者がいたけど、テレビは写さなかった。写すからなくならないんだよとずっと思ってたけど、やっとテレビは自分が加担してると気づいたんかよって気がした。このなかでもテレビがさわぎたてること、利用されることがかなり主題になってる。
中身は楽しい話でもなんでもないので、爽快感なんてない。事件は社会がうみだすんか個人が引き起こすのか、なんかもんもんとして憂鬱になるだけ。
小学5年生やったかなあ。男の子がぶちきれて机を振り回して暴れた。とくに怪我人は出なかった。本人だって怪我をさせることが目的じゃなかったと思う。転校生が絡んでいたような気がする。今を思えばサル山の勢力争いだったんか。原因なんて覚えてない。ただこのことは男の子は怖いってことを思い知らされた。こんなに暴力的なんかってびっくりした。
中学1年生やったかなあ。男の子2人が怒られていた。女性の先生はもう中堅どころの年齢だったと思うけど、あなたたちがわからないとかなんとかヒステリックに怒っていた。もう怒られていた内容すら覚えていない。悪いことをしたという認識は彼らにあるようだったけど、反省の色なんて全くなかった。もういいよ先生、彼らに言っても立て板に水、かえるの面になんとか、ヒステリックにわめく先生の声が嫌だなあって思ってる自分を思い出した。
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